こんにちは、乱太郎です。
「SALU / RAP GAME」のリミックスが話題になった《uyuni(読み方:ウユニ)》作詞・作曲・編曲・ビートメイクのセルフプロデュースやピアノ・ギター・DTMなどを使いこなすなど、マルチな音楽性を持つ彼女ですが、様々な苦難を乗り越えて今があります。
詳しく見ていきましょう。
uyuniとは?
uyuniは、福岡出身で東京を拠点に活動しており、作詞・作曲・ビートメイク・編曲までこなすマルチな才能を持つ現役音大生アーティスト。
ソロの活動以外にも、future bassを主軸に活動している7人組ヒップホップクルー《+Vacation》や、Saint Vegaら親交の深いアーティストによって立ち上げられたレーベル《ROMANTIC°》にも所属ており、SNS上や東京をメインに活動しています。
“絶対音感”をつけるために音楽を始める
彼女が音楽を始めたきっかけは、ピアノを引ける母親の「“絶対音感”をつけて欲しい」という思いから、3歳の時からピアノを習い始めたこと。
1音間違えただけで叱られるなど、厳しく指導されました。
結果として“絶対音感”は身についたものの、当時は《音楽をすること》=《怒られること》と思ってしまい、小学生1、2年生の時にピアノを辞めることに。これ以降「音楽なんて二度とやらない」と思い、音楽から距離をおきました。
自発的に音楽がやりたいと思うように
一度は「二度と音楽をやらない」とまで思った彼女でしたが、小学5年生の時に“あること”をきっかけに再び音楽に惹かれるようになりました。
その“あること”とは、偶然目にしたTV番組で感情的かつ歌うようにバイオリンを演奏ている《バイオリン奏者》を見たこと。
その姿に感銘を受けた彼女は、自ら親に「バイオリンを習いたい」とお願いをして音楽教室でバイオリンを習い始めます。
自ら再び音楽に興味を持った彼女は、バイオリンを始めたことがきっかけとなり、様々なジャンルの音楽を聴くようになり、音楽の幅が広がるとともに、音楽が楽しいと思えるようになりました。
音楽性に大きな影響を与えた2つの音楽
様々な音楽ジャンルを聴くようになったが、今の音楽性につながる2つの音楽と出会います。
まず1つ目は《電子音》
出会いは、バイオリンの練習のために親のPCを使ってYouTubeで演奏動画を調べている時でした。たまたま《ボカロ》の曲を見つけたことがきっかけでボカロにハマり、そこから《電子音》の魅力に惹かれていきました。
2つ目はシンガーソングライターの《YUI》
中学1年生のの友達と見に行った『パラダイス・キス』という映画の主題歌になっていた《YUI / HELLO 〜Paradise Kiss〜》を聴いた時に、YUIの芯が太くて透き通っている歌声や、ギター・歌・作曲を自分で手掛けているところなどに感動を受け、uyuniはクリスマスプレゼントとしてアコースティックギターを買ってもらい、作曲やシンガーとしての第一歩を踏み出しました。
バンドを組み、本格的に作曲をする
高校に進学すると、「ギターが弾けて歌える人を探している」友人に誘われ3ピースバンドを組むことになります。
バンド活動をしていく中で「オリジナル曲が欲しい」となり、バンドメンバーで唯一作曲ができる彼女が、オリジナル曲を制作しました。
バンド内での扱いはかなり雑で、ストレスを感じることも少なくありませんでした。当然普段からバンドの曲は聴きたくない時があったので、高校時代はEDMやHIPHOPを聴くことが多く、さらにDTM(デスクトップミュージック)なども軽く触れていました。
バンドの音楽性は『《SHAKALABBITS(シャカラビッツ)》みたいだね!』とよく言われていたそうです。
母の何気ない一言で音大へ
大学への進学が迫り、将来の夢を考えるようになった彼女でしたが明確な夢もなく焦っていました。
そんなある時、母親に「何がやりたいのかわからない」と告げたところ、「ギターを楽しそうやっているし、音楽が向いていると思うけどね」と母親から返事をもらいます。
母親にとっては何気ない一言だったかもしれませんが、uyuni自身にはかなり響く言葉で、この言葉が後押しとなり《音大》を目指し見事音大への進学を決めました。
音大進学にあたり、“もうやりたくない”と思っていたピアノを再び習い始めました。
“元カレ”の影響でuyuniとして活動開始
音大では、コンピューター音楽を専攻しており、作曲や音楽を用いた映像制作、イラストレーション、エンジニアリングなどを勉強しています。
そんな彼女は音大在学中の2018年5月に《ニコニコ動画》にてuyuniとしてアーティスト活動を開始します。
そのきっかけとなったのが“元カレ”の存在。元カレが趣味でニコニコ動画にラップを投稿しており、彼女はビートを作っていました。そうしていくうちに、自分でも歌いたいと思うようになり、動画を投稿するようになりました。
uyuniの名前の由来は2つ
アーティスト名《uyuni》を聞いてまず思い浮かべるのは《ウユニ塩湖》だと思います。
そう、1つ目の由来は《ウユニ塩湖》です。
ウユニ塩湖の透き通っている部分を、YUIの透き通った歌声に重ねて名付けられました。
2つ目は《YUI》という文字
どういうことかというと、《uyuni》の中には、「Y」「U」「I」の文字が入っていること。
このように《uyuni》というアーティスト名は、シンガーソングライターYUIが大きく影響しています。
uyuniの人気・おすすめ曲
Blueberry Gum
2020年5月31日にリリースされたシングル。2020年12月23日にリリースされたアルバム『’99 PEACHY』にも収録されている楽曲
本作は「家族への憧れ」をテーマに制作しており、小学生に両親がよく喧嘩をしていて離婚。その時に同じ境遇にあった友達が「お揃いだね」とブルーベリーガムを貰ったという実話を元にして歌詞が書かれています。
曲後半の『僕ら』が複数形なのは弟と2人という意味。寂しかった過去を乗り越えて前に進むポジティブな一曲。
MUSTARD
2020年10月28日にリリースされたシングル。『’99 PEACHY』にも収録。
本作は高校生の時に組んでいたバンド時代と今を比較しています。高校時代から今まで同じギターを使っている事もあり、「このギターの音と一緒に違うところで音楽を頑張っているよ」という思いが込められています。
バンド時代はギターをメインに演奏していましたが、彼女が使っている黄色のギターをマスタードに例えて「今はDTMも使えてギターは隠し味として使うことができる。」という意味から『隠し味のMUSTARD』という歌詞が書かれました。
ギターサウンドがメインになっている一曲!
SALU / RAP GAME (Remix) uyuni
ラッパーSALUが2019年3月6日にリリースしたシングル『RAP GAME』をuyuniがリミックスした楽曲
このリミックスで披露したラップが、原曲のトラックを手掛けたプロデューサーKMから賞賛を受けるなど、様々な方面から高評価を得ました。
原曲に押しつぶされないuyuniの個性が爆発している、完成度の高いリミックス!
まとめ
いかがでしたでしょうか?
幼少期のピアノのトラウマや高校時代組んでいたバンドでのひどい扱いを受けたことが、今の彼女自身や曲に個性として昇華しています。
ディープな歌詞は実話から来ているものが多いため、聴き手の心にグサッとくるものがあるのでしょう。
大学を卒業後、アーティスト一本で活動していく彼女が楽しみで仕方ありません!
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