こんにちは、乱太郎です。
ベーシストからトラックメイカー・ラッパーに転身したという珍しい経歴を持つ《15MUS(読み方:フィフティーンマス)》をご存知でしょうか?彼は一体どのようにして今のスタイルにたどり着いたのでしょうか?
15MUSとは?
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— 15MUS (@15musmusic) July 6, 2020
15MUSは、神奈川県・横浜市出身のトラックメイカー・ラッパー
2015年から《15MUS》として活動を開始し、2018年7月からはライフスタイルレーベル《Chilly Source》に所属しています。
原点である“90年代POP”
彼が音楽に触れるきっかけとなったのは幼少期。
当時は小室哲哉が流行しており、小室哲哉がプロデュースしたアーティストを《小室ファミリー》と呼び、社会現象を巻き起こしていました。
《小室ファミリー》といえば、安室奈美恵さんや華原朋美さん、篠原涼子さんなどが有名ですね!
当時のPOPは一度聴いたら口ずさめるくらいキャッチーなものが多く、『どんなときも。/ 槇原敬之』などが代表例として挙げられます。
もちろん15MUSもこの時代を過ごしTVやラジオでよく耳にしていたので、彼が今作っている曲にも大きな影響を与えており、音楽性の原点はこの《90年代POP》にあります。
姉の影響でヒップホップやレゲエを聴くように
学生時代はたくさんのジャンルの音楽を聴くようになります。
好んで聴いていたのは《パンク》から《メロディハードコア》などのバンドサウンド。さらに、ヒップホップやレゲエをよく聴いていた姉の影響でこれらの音楽もたまに聴いていました。
このとき聴いた『肉体関係part2/RHYMESTER』などに衝撃を受けましたが、自分でヒップホップをやろうとは思っていませんでした。
バンドのベーシストとして
彼は、トラックメイカー・ラッパーとして活動する前は《エモーショナル・ハードコア系》のバンドのベーシストとして6〜7年ほど活動していました。
このバンドでの音楽性は今とは違うものですが、現在の曲の図太いベース音はベーシストとして活動していたからこそ出せる音なのです。
バンド時代は、叫ぶように歌う《シャウト》もやっていたというから驚きです!
バンドのデモ音源を作るためにDTMを
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— 15MUS (@15musmusic) April 15, 2020
彼が初めてDTM(デスクトップミュージック)に触れたのはバンドの“デモ音源”を作るため。このためにMacを購入するくらい力を入れていました。
しかし、Macを購入直後にバンドが解散。
もちろん《音楽を続けたい》と考えた彼は、新たな活動拠点となるバンドを探すために《DTM》を本格的に触り始めました。
その後、一緒に活動できるバンドやプロジェクトは見つかったものの、方向性が合わず1人で音楽を作っていくことを決意します。ただこれもうまく行かず、音楽から離れて“音楽とは無関係の企業”に就職します。
WEBサービス“15MUS”
一度は諦めかけた音楽でしたが、やはり諦めきれず会社を辞め再び音楽をやることを決意。WEBが得意な友人の力を借りて、WEBサービス《15MUS》を立ち上げます。
サービス内容はというと、ユーザーの希望した曲を15秒で作るというもの。
ただ思ったような反応は得られず、新たな試みとして様々なジャンルのトラックをYoutubeに投稿し始めます。ここでいい反応が得られたのがヒップホップのトラックでした。
このとき「ヒップホップが自分に向いているのかな」と感じた彼はヒップホップのトラックを中心に投稿をするようになりました。そしてある時友人に『自分で歌ったものを投稿してみれば?』と言われ試しに作った楽曲を、流れでそのまま配信リリースすることになりました。
それが2018年1月にリリースされた『DOOR』です!
初めはYoutubeへの投稿でしたが、ニコニコ動画やSoundCloudなど様々なサービスに曲を投稿しています!
“Chilly Source”へ
Chilly Sourceを知るきっかけは、友人から存在を教えてもらいChilly SourceのYoutubeチャンネルを見たこと。そこに投稿されていたビートメイカー・illmoreのMVを見た時に「こんなオシャレな人たちと何かをやりたい!」と思いました。
そもそも、1人で音楽活動をしていくにあたり『多くの人に聴いてもらうには、広めてくれる場所が必要』そう考えていた彼は、2018年2月27日にリリースされた『CITY』が完成した段階で、《Chilly Source》にその音源を送ります。
ただ送る時は「どうせ相手にされないだろうなぁ」と思いつつ、とりあえず意見だけでももらえればいいと思い『聴いてください』とだけ書いた文章とと音源をメールで送信。
控え目な考えとは裏腹に、Chilly Source側の反応は良く、後日Chilly Source代表の《DJ KRO》と《illmore》とカフェで会うことに。そこから、15MUSはChilly Sourceのイベントや、illmoreの楽曲に参加するなど、交流を持つようになります。
そして、『Chilly Source Compil Vol.1』というコンピレーションアルバムに参加した時に「入らない?」と声をかけてもらい、2018年7月にChilly Sourceに加入することになりました。
15MUSの人気・おすすめ曲
Your Song
2019年11月16日にリリースされたシングル。
Lo-Fi HIpHopの雰囲気を前面に出したという本作、「なんだかあなたに会いたいな」の歌詞が象徴するように《見返りを求めない愛》が歌われています。
「大人はきっと演じるもんで」という歌詞がなんとも言えない寂しさを感じます。
大切なものを思いながら聴きたい一曲!
伝えなくちゃいけない
2020年1月7日にリリースされたシングル
本作は、甘酸っぱい青春の恋愛が切り取られたような歌詞で、「君と歩いた道」「いつもの公園」「いつのも駅前」と懐かしさを感じる一方で、「思い通りになっていたら」という甘酸っぱい青春が感じられます。
「作るかemo」や「punkを聴いて」と、彼のバンド時代にやっていたジャンルのことも書かれているところも素敵です。
ちなみに、MVのアニメは80年代に放送されていた『ハイスクール!奇面組』です。
STORY
2020年8月20日にリリースされたシングル
本作は、「始まりは誰かの友達」の歌詞から始まり「離した指忘れないでは言えない」までの出会いと別れが歌われており、ホーンセクションとフルートが際立っているジャジーなトラックがより雰囲気を引き立てています。
少し寂しい帰り道に、少し遠回りして聴きたくなるような一曲です。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
様々な経験をしてきた15MUS。
彼のセンス溢れるトラックはもちろんのこと、リリックが最大の魅力だと思います。
ぜひ、リリックにも注目して聴いてみてはいかがでしょうか?
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