こんにちは、乱太郎です。
『高校生ラップ選手権』に出場し人気急上昇。バトルヘッズで知らない人はいないラッパー《TERU》彼は、バトルだけでなく“音源”もかなりイケています。
TERUとは?
TERUは、大阪府・枚方市長尾出身のラッパーで1998年10月9日生まれの21歳。2015年から“枚方サイファー”を中心にラッパーとして活動を始めました。
また、地元・枚方市のヒップホップクルー“HRKT(読み方:エイチアールケーティー)”に所属しており、バトルMCとして様々な実績を持っています。
本名は田中照明
影響を受けたラッパー
彼が最も影響を受けたラッパーは、神奈川県・相模原市出身のラッパーBRON-K(読み方:ブロンケー)
『奇妙頂来相模富士』というアルバムが特にお気に入りで、その中でも彼は『ROMANTIK CITY』という曲がお気に入りです。
知ってる方も多いとは思いますが《BRON-K》は、コアなヒップホップファンから高い支持を集めており、リアルな歌詞やワードチョイス・言い回しなど、どれをとっても《The HIPHOP》のアーティストなので、聴いたことのない方は是非チェックしてみてください!
相方ミメイの存在
TERUと聞けば“ミメイ”のことを頭に浮かべるバトルヘッズは多いはず。
2人は“Jphane Does(読み方:ジェーンドーズ)というユニットでバトルに出場や音源制作などをしたり、同じ枚方サイファーで活動したりしています。そして何より、バトル中にお互いのことを“相方”と呼んでいるので、仲がいいイメージがあるのではないでしょうか?
そんな2人の出会いは、“枚方サイファー”にTERU・ミメイが参加したこと。
そこで2人は気が合って、家に泊まりに行ったり一緒に曲を作ったりして、急速に仲を深めていき“Jphane Does”を結成。いつの間にかお互いを信頼して“相方”と呼べる存在になりました。
2人は自分たちの出会いを「生まれた時から」と言ってることもありますが、それは冗談だそうですw
2人の共通点
2人が仲良くなった大きな理由の一つとして、育った環境が似ていることが挙げられます。
大まかな共通点は、《母子家庭で育つ・中学生の時ヤンキーグループに所属・高校は通信制》この3点です。
さらに、お互いの母親の誕生日が同じ事や、父親の名前が“まさひこ”で同じ名前だったりと、もはや運命的な共通点があります。
最近でも2人で一緒に“免許合宿”にいくほどの仲良しです。
ベストバウト
上記の実績を始めとし、彼は様々なMCバトルで好成績を上げ、バトルヘッズでは知らない人がいないくらいの知名度があります。
そんな彼を一躍人気にしたバトルや、印象に残ったバトル、盛り上がったバトルなどいわゆる《ベストバウト》をご紹介していきます。
VS Red Eye
『第12回高校生ラップ選手権2回戦』、TERU屈指のベストバウト!
高校生ラップ選手権では前代未聞となる“再延長”になり、観客だけではなく生中継を見ていたヘッズも熱くなったこと間違いなしです。
一番盛り上がった延長のバースを“文字起こし”していきます。
Say hello smoking everyday
これは自然と大地の恵みで
甘いようで辛い内容で
今日も叩き出す最高点
最高でこいつだっさいフローで
吐いてる何これ本音?
俺がS town RedEye
これが先天(1000年)の才能です
レゲエDeejay・CHEHONの『痛快エブリDAY feat.skyline』の“自然と大地の恵みで”というラインのサンプリングや、ビートへの乗せ方を一気に変え“レゲエ調”に乗せたことで、会場を一気に盛り上げます。
Yo! 面白いか何回も
やってきたようなフロウで
お前が Soフロウがつまんない
俺のライムはナチュラル
無農薬野菜yeah!
つまらないことばっか
吐いてるんじゃねぇってこと
お前が最高到達点
上からの太陽光発電 yeah!
Red Eyeに一気に流れが傾いたと思われましたが、完璧なアンサーで拮抗を保ちました。
このバースでアガらなかったヘッズはいないのでは?と思うくらいレベルの高いバトルでしたが、残念なのがこのバトル公式動画で残っていないこと。しかし、当時聴いていた人の頭には色濃く残っているバトルなのではないでしょうか?
結果は僅差でRed Eyeの勝利
VS MC松島
『凱旋MC battle東西選抜夏ノ陣2019』、こちらもかなりの人気バトル!
TERUの“バチバチでカッコイイ”スタイルとMC 松島の“緩くて笑いを誘う”スタイルと真逆のスタイルのぶつかり合い。
TERUはジャンケンに勝って先攻を選び、カッコ良くビートに乗せたことで会場の雰囲気を完全に持っていくと、3バース目で乗せ方を変え、会場はさらに盛り上がりを見せます。この時点で勝負あったという感じでした。
結果はTERUの圧勝
そして何より、このバトルのビートに使用されている『DJ chakaのオリジナルビート』が最高なのもこのバトルが人気の理由でしょう。
TERUの人気曲・オススメ音源
還る
2019年8月15日にリリースされた1stアルバム『奇伏』に収録されている楽曲
『何処に行っても 俺はこの街に 還る。』というテーマの本作、ラッパーとしての彼の生き様が垣間見れ、“俺は優しくなったんじゃないさ 他人を受け止める余裕が出来た”という歌詞からは彼のラッパーとしての成長を感じさせます。
超健康LIFE
1stアルバム『奇伏』に収録されている楽曲
リリック・ビート・MVまで全てTERUが手掛けた本作は、まさに“不健康”な生活をしているけど、それが自分にとっては“超健康”。そんな今を楽しむ姿が歌われています。
『Creepy Nutsのオールナイトニッポン0』では、R-指定も絶賛するほどの一曲!
BULE feat. クボタカイ,空音
1stアルバム『奇伏』に収録されている楽曲
同世代のラッパーの2人を客演に迎えた本作は、バースでお互いのことをリリックに入れていることが魅力的で、TERUのバースではクボタカイの『Wakakusa night』という曲から“若草は伽藍堂(がらんどう)”をサンプリングしたり、空音が所属しているクルーcircle 6 clanにちなんで“circle 6”をバースに入れたりしています。
なかなか見れない豪華なメンバーでのコラボ!
黎明
2020年2月16日に発売されたシングル『業』というシングルに収録されている楽曲
本作はラッパーTERUの思いが詰められた一曲で、2分25秒という長くない曲ですが700文字もの思いが込められています。
早口のラップにも注目です!
Moth
2020年9月30日にリリースされたEP『月に』に収録されている楽曲
夜にぴったりのグルーヴィーな本作は、自分をmoth(蛾)にと例えて“蝶のように華麗には羽ばたけないけど、僕らは夜に光って誰よりも高く飛ぶ”というラインが魅力的。
何より“蝶と蛾”の対比を上手く使ったワードチョイスが圧巻です。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
TERUをバトルから知った。という方が多いとは思いますが、彼の音源は同世代のラッパーの中でもかなりレベルの高い音源だと感じた方も多いと思います。
そんなMCバトルも音源もイケてるTERUを要チェックです!
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